2025年注目の次世代ボーイズグループ3選 ― 第5世代が描く新しいK-POPの形

はじめに:K-POPの「第5世代」とは

韓国の音楽シーンでは、時代の変化に合わせて「第1世代」「第2世代」といったように、アイドルの活動傾向や音楽性の違いによって世代区分が語られてきました。
現在、2020年代後半に入り「第4世代」から「第5世代」へと移り変わる過渡期にあります。

第5世代、または“次世代”と呼ばれるグループの特徴は、単に歌やダンスの完成度だけではありません。
彼らは自らが表現者として音楽制作やパフォーマンス構成に関わり、SNSや配信を通して世界中のファンと直接つながる力を持っています。
また、グローバル市場を意識した多言語活動や多国籍メンバー構成も一般的になり、K-POPの進化を象徴する存在となっています。

ここでは、そんな次世代の中心を担う注目のボーイズグループ3組を紹介します。


RIIZE(SM Entertainment/2023年デビュー)

RIIZEは、2023年9月にSMエンターテインメントからデビューした7人組ボーイズグループです。
グループ名は「Rise」と「Realize」を組み合わせた造語で、“成長し、夢を実現する”という意味を持ちます。

デビュー曲「Get A Guitar」は、80年代のレトロポップと現代的なサウンドを融合させた「エモーショナルポップ」を掲げ、温かさと洗練を両立した楽曲として話題を集めました。
メンバーには元NCTのShotaroとSungchanが在籍しており、すでに完成されたパフォーマンス力を持ちながらも、RIIZEとしての新しい表現に挑戦しています。

2024年以降は日本やアメリカなど海外での活動も拡大。音楽番組・ファッション誌・広告など幅広い分野で存在感を高め、次世代K-POPを代表するグループとして注目を浴びています。


KickFlip(JYP Entertainment/2025年デビュー)

JYPエンターテインメントが2025年に送り出した7人組の新グループ「KickFlip」は、デビュー前から大きな話題を呼びました。
グループ名はスケートボードの技「キックフリップ」から取られ、「常識をひっくり返し、新しい風を起こす」という意味が込められています。

デビュー曲「Mama Said」はストリートカルチャーをベースにしたサウンドで、JYPらしい爽やかさに加え、若者らしいエネルギーが溢れる仕上がりとなっています。
また、メンバーの一部は2021年のオーディション番組『LOUD』出身。長い練習生期間を経たメンバーも多く、実力派グループとしてファンの期待が高まっています。

彼らはダンスパフォーマンスだけでなく、作詞や映像制作にも関わる“自己プロデュース型アイドル”を目指しており、従来の「アイドル像」を超えた活動が評価されています。


XLOV(257 Entertainment/2025年デビュー)

2025年1月にデビューしたXLOV(エックスラブ)は、新進気鋭の芸能事務所257エンターテインメント所属の5人組グループです。
グループ名は「X=未知」と「lov=未完成の愛」を掛け合わせた造語で、「未完成だからこそ成長できる」というメッセージを掲げています。

最大の特徴は、K-POPボーイズグループとしては珍しい「ジェンダーレス」な世界観を打ち出している点です。
ビジュアルコンセプトやファッション、ダンス表現の中に性別の境界を感じさせず、個々の個性や自由な表現を重視しています。

この独自性が海外メディアでも注目され、デビュー直後から欧米を中心にファン層を拡大中です。
K-POPが持つ従来の枠を超えた挑戦として、XLOVは“次世代の象徴”といえる存在です。


次世代ボーイズグループがもたらす変化

第5世代の登場によって、K-POPは大きな変化を迎えています。
従来のアイドル像は「完璧なスター」でしたが、今は「個性を持ち、自己表現を発信するアーティスト」へとシフトしています。

SNSの発達により、ファンとのコミュニケーションは一方向ではなく双方向になりました。
YouTubeやTikTokなどを活用し、練習風景や制作過程をファンと共有するスタイルが増えています。
また、英語や日本語、タイ語など多言語で発信することで、デビュー初期から世界を視野に入れた活動が当たり前となりました。

音楽性の面でも、ポップやヒップホップだけでなく、ロックやハイパーポップ、R&B、ハウスなど多様なジャンルを柔軟に取り入れる傾向があります。
グループごとに明確なコンセプトを持ちながらも、ジャンルの壁を超えた実験的な作品が増えているのが特徴です。


まとめ:第5世代の未来へ

RIIZE、KickFlip、XLOVに共通しているのは、「型にとらわれない挑戦心」と「世界を見据えた発信力」です。
彼らの活動は、K-POPという枠を越え、より自由で多様な音楽文化へと進化する流れを象徴しています。

今後のK-POPは、国境や言語、性別の壁を越え、さらにオープンで創造的なステージへと広がっていくでしょう。
次世代ボーイズグループの成長を追うことは、単なる“推し活”にとどまらず、音楽がどのように時代と共に進化していくのかを体感することでもあります。

2025年以降、彼らがどんなステージを見せてくれるのか。
“次世代”という言葉が過去形になるその日まで、目が離せません。